志望校合格へ導く勉強法5つのステップ
合格への近道は、正しい勉強法を取り入れることです。
まず目標を設定し、教材を選び勉強法を決定します。その後、計画を立ててから勉強となるのです。
短時間で効果的に学力をつけるためにも、勉強法から見直してみましょう。
◎目標を設定する
ゴールがどこにあるのかが分からないまま、やみくもに勉強していてもそのうちすぐに息切れしてしまいます。
目標を立てずに受験勉強に臨むのは、海図もなしに大海へ漕ぎだすようなものです。
「定期テストの期間だけ」というように短いスパンなら、目先の試験で点を取ることだけに専念すれば良いでしょう。
とにかく詰め込んで、その場をしのぐのならば気合で何とかなります。
しかし、これが数年先の受験となれば話は別です。
毎日地道に何時間も勉強を続けるとなると、並大抵のことではモチベーションが保てません。
遠くない将来、「自分がどうなっていたいか」というビジョンが描けていて初めて、目の前の課題に取り組めるのです。
では、単に志望の大学を決めればいいのでしょうか。
それも必要ですが、子どものやる気を高めるには、受験を突破した後の希望にあふれた未来のストーリーを、具体化することが効果的です。
子どもにとって楽しみいっぱいの未来が開けるなら、親や先生に「やらされている」という感覚はなくなります。
あくまで、自分のために勉強をするようになるのです。
◎教材を選択する
受験勉強の大事なパートナーとなるのが教材です。
世の中には、何とも魅力的なキャッチコピーが立てられた参考書や問題集があふれています。
東大合格者が使っていた参考書や、落ちこぼれからの一発合格を果たしたというキャッチを目にすれば、つい手に取ってしまいます。
しかし、本は買っただけで内容が頭に入ることはありません。買って満足しているだけならば、お金の無駄です。
勉強で大切なことは繰り返しです。あれもこれもと手を広げ過ぎては、結局どれも中途半端な理解のままです。
これは!と思う1冊に絞り込んで、分からないところがなくなるまで使いこみましょう。
何週もやりこむことで、記憶に定着させることもできます。
自分が読みやすく薄めのものを選ぶのが、繰り返し学習のコツです。
◎勉強を習慣にする
勉強は日常的に行っていても、受験勉強となると何をすればいいのか戸惑うこともあるでしょう。
学年によっても変わってくる部分はありますが、勉強の根幹は同じです。
何をおいても重要なことは、学習習慣をつけること。受験本番までの長い期間、ダレることなく、毎日自分から机に向かうという習慣がついているかどうかで、勝負は半分決まったようなものです。
最初のうちは1日1時間でも構いません。
気が乗らないときでも、「勉強しないと気持ちが悪い」というくらい、自分の中でルーチンワークにしましょう。
◎勉強の基礎を確実に固める
そして、基礎固めを万全にすること。受験勉強と言うと、短絡的に過去問題や応用問題に手を出しがちです。
確かに、効率的な勉強法の一つではありますが、誰にでもおすすめできるものではありません。
弱点や分からない部分をおざなりにして、難しい問題に取り組んだとしても理解が及ばないことが多いでしょう。
思考力を鍛えるという面では得るものはあります。
それでも、メインの勉強法として採用してしまうのはどうでしょう。
時間ばかりかかる応用問題を解きまくるよりも、まずは確実に基礎を盤石にすることが合格への近道となります。
◎計画を立案する
ここまでで、目標と手段が固まりました。あとは受験までの期間ごとに、スケジュールとして落とし込んでいきましょう。
計画を立てる時には、誰しも意気揚々とやることを盛り込んでいきます。
実際に学習を進めてみると、思っていたよりも時間がかかったり、予定外の用事が入ってきたり…。
当初の目的通り、100%達成できるという人はなかなかいません。
勉強に限らず、部活やダイエットなどで何か計画を立てたとしても、三日坊主という言葉があるように挫折がつきものです。
そのため、計画通りに事が進まないからといって、落ち込む必要はありません。
そもそも計画は思ったように進まないものです。
計画のコツは、常に見直すこと。状況を見ながら臨機応変に変えていきましょう。
具体的には、「大きな目標」「小さな目標」を分けることです。学期単位や長期休みのスパンで、「文章題の苦手部分を克服」と大きな目標を立てます。小さな目標は、「文章題の問題集を3周する」といったものです。
目標を分割しておくことで、やるべきことが明確になってくるのです。
あとは、問題集を1冊解き終えるには1日何ページやればいいか。1日のノルマをこなすにはどのくらい時間がかかるか。
これらを割り出していくことで、具体的な数値を目標に入れ込めます。
途中で遅れが出てきたら、立ち止まって計画に無理がないか見直しをしましょう。
最初から予備日を入れておくと気持ち的にも楽になりますね。
スケジュールにやることリストを盛りこんで、こなした課題にチェックを付けていくと達成感も得ることができます。
◎勉強を実践する
目標もスケジュールも出来上がってしまえば、あとは粛々とその日にやるべきことをこなすだけ。
長時間勉強しているのに成果が上がらない人は、よく観察してみると実際に勉強するまでの無駄が多いのです。
短時間で効果を上げるための勉強法はもうあなたのものです。
迷うことなく、目の前の課題に集中して突き進みましょう。