効率よく受験勉強を進めるための問題集の活用方法
無駄な努力をしないで志望大学合格を勝ち取る秘訣
短時間で効率よく合格を目指したいのなら、問題集を活用しましょう。
問題は解かずに、答えとなっている部分を覚えるだけでいいのです。
入試に直結する内容を先に覚えるため無駄がありません。模試も同様に活用しましょう。
◎問題集を教科書として活用する
多くの人の勉強法は、教科書をまず理解するところから始まります。
必要とあればポイントをノートに書きだして覚え、参考書も活用し、内容を把握します。
理解度の確認という意味で、ようやく問題集を解く段階に至ります。
正攻法のやり方ではありますが、時間が限られている時などは悠長にイチから教科書を開いていられないことだってあります。
最短ルートで合格を勝ち取りたい人には、学習の順番を変える勉強法があることを知っておいて損はありません。
やり方は簡単。学習の順番を入れ替えるだけです。
問題集に取り掛かるのは教科書の後ですよね。
短期間で学力を合格レベルに持っていきたいのならば、先に問題集に手をつけるのです。
いきなり問題集を解いても出来ないと思いますよね。
問題は解かなくてもいいのです。答えとなっている部分を覚えるだけで構いません。要は、問題集を教科書として使うのです。
正攻法で問題集に挑んでも、出来ない問題は必ず出てきます。
冊子のレベルにもよりますが、受験用の問題集となると難易度も自然と高く設定されています。
初見で全てを正解できるわけがありません。
それでも、まじめなお子さんほど自分ができないのだと必要以上に落ち込んでしまうのです。
気を持ち直すことが出来ればいいのですが、挫折感だけが残って問題集を途中で放り出してしまう場合だってあります。
これでは、何のための勉強か分からなくなります。
問題集から始めるという勉強法は、「出来ない」ということがありません。
なぜなら、問題を解かないからです。自分で考えて解くのではなく、解答部分を暗記するのです。
受験では試験の解答があってさえいれば合格します。極端に言えば、答えを覚えることができれば良いのです。
◎問題集から始める勉強法のメリットとは
この勉強法のメリットは、無駄を省いて最短で合格に近づけることです。
教科書を理解し練習問題をこなし、希望校の過去問題に挑戦するといった正攻法を取るとします。
過去問題に手を付けてみると、これまでやってきた勉強とは傾向が違う問題ばかりで全く歯が立たないとなればどうでしょう。
試験本番まで残された日が少なければ、もう手遅れという事態だってあります。
また、実際の試験で出る問題は習ったこと全体のたった2割です。
すべてを網羅しようとしていては到底時間が足りません。
問題集を教科書代わりにすることで、本当に必要な箇所に絞り込めるのです。
もちろん、順序立てて理解していくのに越したことはありません。
それでも、ギリギリまで部活動に勤しんでいたり、志望校を変更したりという事態だってあります。
合格への道は一つではないことを、頭の片隅に置いておいてください。
◎問題集を使った勉強の進め方
では、具体的なやり方です。
まず、教科ごとに問題集を用意します。
教科書代わりにするのですから、選ぶ基準は解説が丁寧で分かりやすいものにして下さい。
他に用意するものは赤の水性ペン、ピンクの蛍光ペン、赤のチェックシートです。
問題を一通り読んだならば、解答ページに移り答えを問題集に書き込みます。
選択問題で解答が数字などで示されていたならば、語句に置き直し問題に書き入れましょう。
文章の正誤問題であれば、正解の文章をピンクのペンでマークします。
下準備が終わったら、問題と解説を2周読みます。
その後、チェックシートを使って本格的に記憶する工程に入っていきます。
覚えていると思っていても、チェックシートで語句が隠れてしまうと記憶があいまいになっているものです。
すぐさまシートを外し、確認しましょう。
覚えきれていない部分では、何度もチェックシートをかぶせ記憶へ定着させます。
おおよその暗記ができたなら、記憶を理解に変えるために参考書を通読します。
重要事項が記憶できているので、すんなりと内容が頭に入ってくるはずです。
記憶した項目同士も体系的につながって、理解が進んでいくのです。
◎模擬試験の問題なども問題集に活用
受験に模試は欠かせません。
志望校の判定や学習アドバイスも記載されているので、今の子どもの学力の目安となります。
できる限り数多く受ける方が、学習の見直しもしやすいので積極的に活用しましょう。
模試も、問題集と同様に教科書代わりに使うことが出来ます。
模試はより入試に近い問題となっています。
そして、問題集よりも問題が少ない。取り組みやすく効果も高いとなればやらない手はありません。
問題と解答をコピーし、ノートの左に問題、右に解答・解説を貼ります。
問題集の時と同じように、赤の水性ペンで解答を書き込んで教科書に作り変えてしまいましょう。
自分にとって理解できていないところや重要だと思われる部分を、マーキングしておくことも忘れずに。
但し、レイアウトや見やすさにこだわり過ぎないこと。目的はあくまで自分オリジナルの模試教科書をつくることです。
作業に時間を取られるよりも、覚えることに時間を費やしましょう。
模試は受けっぱなしでは意味がありません。
記憶が新しいうちに、復習し正しい記憶を脳に送り込むことが大切です。
ノートを完成させたら、定期的に見直しましょう。